香りを使った療法やアロマテラピーに関する学術論文の中から紹介します。
弊社ではOEMとして企業様にお使いいただける香り(精油)は以下の論文等から評価の高い種類をスタンダード品として活用しています。
香りをお持ちでない企業様は弊社スタンダード品の中からお選びいただいた香りでアロマシールを作ることができます。
【対象】アロマテラピー(芳香浴)導入群22例と、比較として導入しない群22例
【方法】3種類の精油から、被験者に好きな香りを1種類選択してもらい、1カ月、毎日定時(夜間)に10分間、芳香浴器を顔の正面30cmのところに置いて、香りを嗅いでもらいました。
1,グレープフルーツ8例、2,オレンジ・スイート8例、3,イランイラン6例
【精油量】グレープフルーツ、オレンジ・スイート:3滴 イランイラン:1滴
※片頭痛患者が心地よいと感じる香りを事前に予備実験で調査し上位精油の中から選定
【結果】
アロマテラピー(芳香浴)を導入した群では、導入前後を比較すると、導入しない群と比べて頭痛発作回数が有意に減少しました。
原著論文「片頭痛患者におけるアロマテラピーの効果.岩波久威、辰元宗人、福島明子、平田幸一.アロマテラピー学雑誌、Vol.15, No.1, 63-67, 2015」
AEAJ(アロマ環境協会)様は、子どもたちにも親しみのあるペパーミント精油とオレンジ・スイート精油の香りが、イライラや不安を和らげストレス軽減に役立つのか、また、集中力には好影響を与えるのかを調べる実験を行っています。Japanese Journal of Aromatherapy, 16(1): 7-14 (2015) (jst.go.jp)
【対象】小学校6年生の児童38名(男子20名、女子18名)
【方法】厚紙プレートに150μl(約3滴)落として30秒間閉眼で吸入。その後は机にプレートを置いた状態で百ます計算などを実施。
【結果】ペパーミントまたはオレンジ精油を嗅いだ時の方が計算ミスが少なくなる傾向が見られました。
また、AEAJ協会では、
「ペパーミント精油では、精製水と比較して、「集中している」「頭がスッキリ」「元気がある」が有意に増加し、オレンジ・スイート精油では、「イライラしていない」「やる気がある」「不安でない」「きびきびしている」「頭がスッキリ」が有意に増加しました。
と検証しています!!
英語:Mint(ミント)/ラテン語:Mentha(メンタ)/日本語:ハッカ/中国語:薄荷(ボーフォア)
・ペパーミント(セイヨウハッカ)
・ジャパニーズミント(和ハッカ・ニホンハッカ)
1,l-メントールの量比較
ジャパニーズミント(約70-90%)>ペパーミント(約50-60%)
世界中で栽培され、古くから日本でも生活にとても関わりが深い植物です。江戸時代後期からハッカの栽培が奨励されています。4000年以上前にはエジプトで栽培され富豪はハッカ油を香水風呂に、庶民は傷薬として使っていたそうです。ペルシャ、ギリシャ、インド、中国の古書にもハッカ・ミントが薬として用いられたとの記録があります。
「スーっ」とするのは?
ハッカやミントを使うと清涼感や冷たさを感じると言われる方が多いです。真冬に使うと寒いという声も!
これは実際に体温や室温が下がるわけではありません。
人間の皮膚や粘膜には暑さや冷たさを感じる神経があり、ハッカの主成分であるメントールが冷たさを感じる神経を刺激することで温度が下がった時と同じ反応を脳が示して「冷たい」「涼しい」と感じ冷ます。
涼しく感じるからといって熱中症対策の水分は忘れないようにして下さい。
【方法】
1,香りを嗅がない状態で水温28℃の水に手を入れて感じる体感温度
2,ペパーミントの香りを嗅いだ状態で水温32℃の水に手を入れて感じる体感温度
1,2とを比較。結果、1と2は同レベルであり、ペパーミントの香りを嗅ぐことで4℃も体感温度が下がるという実験結果が出ています。
出典:「香りが感覚/使用感触の判断に及ぼす効果」 (株)資生堂製品開発センター香料開発室 庄司 健 ※発表当時)フレグランスジャーナル社 AROMA RESEARCH No.23(2005)